その1:MVNOの基本

冒頭から私事ですが、年が変わり生活環境も大きく変わることが確定しました。とりあえずの課題として「不要な支出を減らす」ことが急務となったため、毎月の支出の中でも大きな割合を占める携帯料金の節約のため、いわゆるMVNO業者への乗り換えを検討することにしました。
ここでは私の携帯利用状況を紹介しつつ、MVNO業者検討の過程で知り得た情報をご紹介します。視覚障がいの方には同じ立場からのご参考として、その他の方にもMVNO業者検討のご参考になれば幸いです。

お約束の注意書き

このシリーズをはじめ、このBLOGで紹介する記事は、内容の正確さを保証できません。掲載情報の活用はあくまで自己責任でお願いします。

MVNO業者とは

ココらへんの話は他のサイトでも多く上がってますので、サラリと流します。
そもそも大手携帯業者は、携帯通信を行うための電波・通信網を自社で整備しています。このような大手携帯業者は「キャリア」と呼ばれており、以下の業者がこれに当たります。

  • Docomo
  • AU
  • Softbank
  • Y!mobile※1

これに対して、上記キャリアから電波・通信網を借り受けて顧客に格安に提供する業者のことを「MVNO」と言います。MVNO業者は自社で電波・通信網を整備しない分、顧客に格安な価格で電波・通信網を提供できます。MVNO業者の数は非常に多いですが、どのキャリアから電波を借りているかで以下のように分けられます。

  • Docomo系
    • DTI Sim
    • 楽天モバイル
    • Lineモバイル
    • ……
  • AU系
    • UQ Mobile
    • Mineo
  • Softbank系
    • Y!mobile※1

ほとんどのMVNO業者はDocomoから電波をかりており(Docomo系)、AU系は2社、Softbank系は1社のみとなっています。ここらへんのこと、実はとても大事なのでよく覚えておいてください。テストに出しますw

※1:Y!mobileは特殊な会社で、イー・モバイルやウィルコムが次々合併してきたという背景から、電波・通信網を自社で持っています。一方現在はSoftbankの子会社でもあり、その電波・通信網を格安で利用させるというMVNO業者的な性質も持っています。
厳密にいうと違うのでしょうが、ここではMVNO業者として考えることにします。

MVNOの特徴

利点や欠点を含めてMVNOにはキャリアとは違う様々な特徴がありますが、大きなものだけざっくりご紹介します。

携帯電話の料金を安くできる可能性が高い
後述しますが、私は月々\9,000ほど料金を払っています。ネットを見るかぎり、MVNOに乗り換えることで月々の料金を\3,000程度に抑えることができたという人もいるようです。
利用時間によって通信測度が遅くなる場合がある
MVNOはキャリアから電波を借りているため、お昼や21時前後と言った利用者が多い時間帯では通信測度が低下することがあるようです。通話くらいなら問題ないかもしれませんが、動画を見たりテザリングをする場合には注意が必要です。
利用する端末は基本的には自分で調達する
キャリアでは利用する端末(携帯電話やスマホ)はキャリアから一括(または分割)払いで購入しますが、MVNOでは利用する端末は自分で調達するのが基本となっています。
一部のMVNOでは端末の購入も可能ですが、視覚障がい者の場合は利用できる端末が本当に限られるため、できれば今利用している端末を使い続けたいところだと思います(ここ、複雑なので別途解説します)。
通話量金の定額プランがほとんど無い
2017年1月現在、各キャリアには通話し放題のプランがあるため、どれだけ通話を多くしても料金が高額になることはありません。これに対して、MVNOの中で完全定額制の料金プランを提供しているのはY!mobileダケデス(一部「5分以内の通話は無料にする」等のプランがあるMVNOはあります)。
一定以上通話をする場合、前述の説明と矛盾して利用料がキャリアより高額になってしまうことも考えられます。

MVNOで利用する端末について

上記のようにMVNOでは利用する端末を新たに入手する必要がありますが、現在利用中の端末を引き継げる場合もあります。お話はかなり複雑なので、なるべくシンプルに書いてみましょう。

SIMについて

ここで少しむずかしいお話。
世の中にあるほとんど全ての端末には、利用者の電話番号が記録された「SIM」というチップが入っています。端末に対して電話を掛けるということは、端末の中に入っているSIMに対して電話を掛けるということになります。そのため「原則的には、端末を変えてもSIMを入れ替えれば、キャリアを問わずどの端末でも電話を受けることができる」ようになっています。

SIMロック

先程も触れたように、キャリアを利用する場合、利用者はキャリアから端末を購入しています。この端末のことを、ここでは仮に「キャリア端末」と呼びます。
キャリア端末にも当然SIMは入っているのですが、キャリア端末には「SIMロック」というロックがかかっていて、他のキャリアのSIMは受け付けないようになっています。
例えば、Docomoから購入したキャリア端末にはSIMロックがかかっていて、AUやSoftbankのSIMは受け付けず、同じDocomoのSIMしか受け付けません。AUやSoftbankのキャリア端末も同様です。前の段落で「原則的には」と書いたのはこのためです。
まず最も基本的なこととして、「Simロックがかかったキャリア端末では他キャリアのSIMは動作しない」ということを覚えておいてください。

SIMロック端末とMVNO

上記はキャリア端末に他のキャリアのSIMを入れた場合の説明ですが、ではキャリア端末にMVNOのSIMを入れた場合はどうなるでしょうか。
ここから先は私が実体験として知っていることではなく、ネットで調べた知識のため確定的なことが言えないのですが、答えは「そのMVNOが借りているキャリアと同じキャリア端末の場合は動作する」ということのようです。

例えば、Docomoの利用者がDocomoのキャリア端末を持ってMVNOに乗り換える場合、Docomo系MVNOであるDTI SIMや楽天モバイルであれば手持ちのDocomoキャリア端末が引き続き利用できます。一方、他キャリアの電波を借りているMVNOであるMineo、Y!mobile等の場合は、手持ちのDocomo系キャリア端末は動作しません。

現在、ほとんどのMVNOはDocomoの電波を借りているため、Docomoの利用者はあまり深いことを考えずにMVNOへの乗り換えが行えそうです。一方、AUの利用者や私のようなSoftbankの利用者の場合は同じキャリア系のMVNOが少なく、選択肢が限られます。このような場合はどうすればいいでしょうか。

SIMロック解除

実は、2015年5月以降に販売されたキャリア端末は「SIMロック解除」ということができるようになっています。現在利用中のキャリア端末をそれぞれのショップに持っていくとSIMロックを解除してくれるようになりました。
SIMロックを解除されたキャリア端末は、どのキャリアやMVNOでも利用できるという意味で「SIMフリー端末」と呼ばれる状態になります。SIMロック解除が行えるようになったことで、キャリア端末をSIMフリーにし、それを持ってMNPで他キャリアやMVNOに移れるようになりました。
では2015年5月以前の機種を持っていて(=SIMロック解除できない)、現在利用中のキャリア系ではないMVNOに乗り換えたい場合はどうすればいいでしょう。

SIMフリー端末

実は、キャリアで販売している以外の端末にはSIMロックがかかっていません(=SIMフリー端末)。
SIMロック解除できないキャリア端末を持っていて、そのキャリア端末とは異なるキャリア系列のMVNOに乗り換える場合には、このSIMフリー端末を購入する必要があります。

端末についてのまとめ

ここまでの話はかなり複雑なため、私の例をだしながらまとめたいと思います。
私はSoftbank利用者で、Softbankのキャリア端末であるiPhone6(2015年5月以前に発売)を利用しています。
私がMVNOへ乗り換える場合、以下のようなことがいえます。

  • Softbank系MVNOであるY!mobileなら手持ちのiPhone6でSIMが動作します。
  • しかしDocomo系やAU系MVNOの場合、手持ちのiPhone6はSoftbankのキャリア端末であるため、SIMが動作しません。
  • このiPhoneは2015年5月以前の発売のため、Softbank のショップでSIMロック解除させることはできません。
  • Appleが販売しているSIMフリー版のiPhoneであれば、どのキャリアやMVNOでも動作します。

今回のまとめ

今回はMVNOとは何か、どんな特徴をもっているのかについて説明しました。また後半では、MVNOで利用する端末について説明しました(やはり1つの記事では収まらなかった)。
次回は視覚障がい者にとって特徴的な携帯の利用状況を解説しつつ、その状況に合ったMVNOはどれなのか、掘り下げたいと思います。

4 Replies to “その1:MVNOの基本”

  1. わかりやすい。私も9000円/月かかっています。iphone6Sです。安くしたいのですが、テザリングを頻繁に使うので、今のままかな?

    1. いやいや、テザリングが多い人こそむしろMVNOを検討してください。
      注意しないといけないのは、通話が多い人です。

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